京都にある町家の宿、京まち宿「鈴」
「鈴 万寿寺」は安土桃山時代に豊臣秀吉が行った都市計画の際ついた地名に位置しており、古くから親しまれてきた五條天神宮の近くにあります。
その安土桃山時代を彩った文化に触れることができるのが「鈴 万寿寺」です。
玄関から入ってすぐの板の間には旅で疲れたお客様を深座のソファが出迎え、着物帯と柳を生けた花器が安土桃山時代に栄えた華やかな文化をあらわしています。
居間と寝室は詫びさびを表現した黒基調の家具を配置し、落ち着いた空間となっています。
室内には色鮮やかな色彩木版刷が目にとまります。
これらは京都で実際に使われていた歴史ある木版を忠実に復刻させたもので、安土桃山時代に盛んであった能楽衣装の模様が描かれています。
寝室にアクセントカラーとして取り入れた黄色は、豊臣秀吉がのぼり旗などに取り入れた色とされており、親しみやすさを表現しています。
歴史あるこのまちでその時代を彩ったものに触れながら現在のまちを散策するとまた新たな京都を発見できるかもしれません。
2-380-2 Tenshitsukinuke Shimogyo-ku, Kyoto-shi 600-8456